金剛寺は朝霞市根岸台にある真言宗智山派の寺院です。
室町時代に、武蔵国広澤庄 黒目郷 根岸村の武将で
あった高野勘兵衛という人物が思うところあって、
「先本」と名を変え修験者になり、天文十二年
(一五四三年)に戦乱の世が鎮まることを願って
根岸村の中心に小さなお堂を建て、不動明王さま
を祀ったのがはじまりです。
高野勘兵衛は平和を願って、天正元年(一五七三年)
に入定し、即身仏となりました。
その後、文禄年間(一五九二頃)に堯諄法印が開山し、
正式なお寺となりました。
叡智そのものであり、根源の光そのものである
大日如来は、太陽の光のようにあらゆる時代、
場所にさまざまな姿で現われて、
すべての生き物を救うために説法をしています。
宇宙のすべて花鳥風月草木に至るまで大日如来の
説法です。
そして弘法大師は、本来成仏している自己の発見を
「即身成仏」という言葉で表しました。
すなわち、密教以外の教えは「三劫成仏」といい、
無限に長い間の修行によらなければ成仏できない
としますが、弘法大師は、この身このまま「即身」に
「成仏」が実現するとしました。
なぜなら、私たちと大日如来は本来同じであるから
です。
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